NON HUMAN通信 —AI×Cryptoで加速する新世界への扉—

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創造性の源泉は「忍耐」と「正直さ」。AIには生み出せない、人間ならではの価値とは?

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Kanerin
Jul 17, 2025
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AIが描いた絵画、AIが作曲した音楽、AIが紡いだ物語… 僕たちの周りには、人間顔負けの「作品」が次々と生まれています。そのクオリティは目を見張るものがあり、もはや人間の作ったものと見分けがつかないレベルに達していると言っても過言ではありませんね。

でも、心のどこかで、こんな風に感じたことはないでしょうか。
「すごいとは思うけど、何かが足りない気がする…」
「技術的には完璧かもしれないけど、なぜか心が震えない…」
「なんか、エモくねぇ」

その「何か」の正体ってあんなのかな〜?ってずっと考えていたのですが、それを探るヒントが、先日公開された歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリさんと、音楽家・宇多田ヒカルさんの対談の中に隠されていたんですよね。見ました?これ。

この対話から浮かび上がってきたのは、AIのアルゴリズムでは決して計算できない、人間の創造性の核心にある二つのキーワードでした。 それは、「忍耐」と「正直さ」です。

今日は、この二つのキーワードを羅針盤として、AI時代だからこそ輝きを増す「人間ならではの価値」とは何かを、皆さんと一緒に探求してみたいと思います。


創造性の源泉1:「忍耐」から生まれる魔法

「AIに名曲を作らせる方法」を検索すれば、たくさんのプロンプト(指示文)が出てきます。

しかし、「宇多田ヒカルさんのように名曲を生み出す方法」を検索しても、答えは見つからないはずです。なぜなら、彼女の創作プロセスは、効率や生産性とは真逆の場所にあるからです。

彼女は、歌詞やメロディが浮かばない時の状態を、こう表現します。

「私はこの忍耐という部分を『ボートに座っている漁師』のような状態だと感じてます。…夕食を作っているときでも、着替えているときでも、テレビを観ているときでも、友達と話しているときでも、心のどこかでは私はボートの上にいるんです。無理に出そうとしてもダメなことは分かっているから、忍耐強く、いつか魚がかかると信じるしかないんです」

これは、ただの比喩ではありません。
創造における、一つの真理なのだと僕は思います。

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